コラム

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節目に思うこと



今年も早や3ヶ月が過ぎ、多くの企業、学校では新年度を迎える。今年は予想に反し桜の開花が遅れ、今まさに満開の祝福桜の下、新たな出発をした人も多いことだろう。

毎年のことながらこの季節は寂しさと期待が入り混じった複雑な気持ちになるが、私の場合どうしても寂しさが先行してしまう。慣れ親しんだ環境との決別というよりも寧ろ、親しき人や愛着ある建物との別れ、そして共に共有してきた時間に区切りをつける作業に、いつまでたっても慣れることが無い。決して保守的になっているわけでも、新たな環境に怯えているわけでもないが、どうしても感傷的になっている自分に気づく。

ただ、最近は毎年訪れるこの気持の節目が今の自分を形成してきたのでは思うようになった。お世話になった人、仲間への惜別の気持が後に人脈となり、過ごした時間を懐かしむ心が、これまでの歩みに意義付け行い軌跡となっていると感じるからだ。過去に拘らず新たな気持ちで一歩を踏み出すことは勿論重要。ただ、その前に自分の素直な感情に向き合い、目一杯感傷に浸ることも同じく意義のあることなのだと思う。決してカッコいい儀式ではないけれど。

最近ではグローバルな基準に倣って一月から新年度とする企業も多くなったが、成長の節目をこの時期とする我が国の慣習は実に心地良い。様々な行事が立込む師走から新年にかけては干渉に浸る余裕に欠けるが、三月/四月は「区切と出発」「別れと出会い」にフォーカス出来るし、何より春という今の季節がこの節目を見事に演出してくれる。誰が決めたかこのタイミングと、そして日本の四季に感謝したい。

取りとめない話となってしまったが、皆さんにとって2006年度に残した足跡が記憶に残る歴史となることを、そしてこれから歩む2007年度が希望に満ちた道であることを期待し今回のコラムを締めさせていただく。


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