CM(コマーシャル)の裏側
数年前、久しぶりに元同僚に会おうと電話した。
え?今、成田?
これからN.Y.に飛ぶ?
当時彼は某携帯電話事業者の広告宣伝の責任者で、N.Y.でCM撮影のため、これから渡米するところだった。広告に起用する某有名人が休暇でN.Y.にいるところを訪問するために。
広告宣伝担当者は、タレントやスポーツ選手等の有名人に会えて羨ましいと思う人もいるかもしれないが、相手のスケジュールに合わさないといけない場合が多く、売れっ子になるほどスケジュール調整は大変である。
勿論、多忙を極める彼のN.Y.出張もとんぼ返り。
撮影したCMフィルムやポスター用の写真ネガは代理店と共に日本に持ち帰り、すぐに編集。
自身はCMフィルムの編集はしないが、編集室での作業中はずっと立ち会わなければならない。
編集過程で、間違った内容をCMに入れられないようにチェックしなければいけないからだ。
また、有名人のスケジュールを押さえることだけが大変なわけではない。
一番の問題は、新しい携帯電話がいつ出来上がるかということ。
携帯電話メーカーは、キャンペーン商戦を想定して携帯電話の生産に入る。
ところが、携帯電話事業者のCMは、キャンペーン商戦前に作らないといけない。
新しい携帯電話はいつも発売ぎりぎりに出来上がる。
つまり、CMを制作する時に携帯電話が出来上がっていなければいけない。
場合によっては、携帯電話メーカーは、出来上がったばかりの携帯電話をCM制作現場まで大事に
持参することになる。
出来上がったばかりの携帯電話は湯気が上がっている。(そんなはずはないか。笑)
旬な有名人を使って、一番新しい携帯電話をお披露目すること。
携帯電話のCMは、他の商品のCMに比べて多い。
携帯電話事業者のCM合戦は、いかにユーザーの心に残るかが勝負なのだ。
これからも携帯電話のCMは目が離せないでしょ?






